大・中企業の組み込み系IT技術者の悲劇、陥りやすい、大きな罠。
組み込み系の仕事 (例えば、自動車・複合機など) の開発に従事していたIT技術者が、陥りやすい大きな罠があります。
私の知っている範囲での話ですが、あるきっかけで、優秀な技術者が社内で立場を失った話があります。
大手複合機の開発で20代~30代の間に、何回も社長賞を受けていたA氏。
40代に入ってから、社内での扱いが悪くなり、自主的に辞める様、仕向けられたというのです。
ポイントは複合機の仕様が大幅に変更・刷新されて、A氏の技術が陳腐化 (時代遅れ) したということです。
韓国の某メーカーと同様、この企業でも40代の8割が社内で仕事を失いました。
中途採用の現場では、10年・15年、C言語のみの開発に従事している組み込み系IT技術者を多く見かけます。
大手IT派遣会社・大手ITベンダーの方々が多いです。
大型汎用系のCOBOL・PL1等の技術者も多く見かけます。
今後、これらの仕事はどのように変化していくでしょうか。
近年は組み込み系の開発でもインターネットと接続してのAndroid開発が活況です。
より効率的にオブジェクト指向でのC⁺⁺の開発を経験しなければ、
変化していく需要に対応できなくなる可能性があります。
大手IT企業で現在も継続して活躍している組み込み系技術者も、
今後の動向を踏まえ、10年後、20年後を見据えたキャリア戦略が必要です。